Friday, September 7, 2018

お帰りなさい、先輩! ~社会人・大学生のお姉さんお兄さんと、現役中高生との交流会~


8月最後の日曜日、現地校・新学年スタート スペシャル「お帰りなさい、先輩!」と題した会を行い、「かつてはサンディエゴで中高生だったお姉さん・お兄さん」と、現役中学生・高校生のお子さん達との交流を行いました。

かねてより何人かの方から「お姉さんやお兄さんの体験談を聞いたりお喋りしたりしながら、中高生を発奮させてほしい」「やはり子供は、親世代からよりも年の近いお姉さん・お兄さんから良い刺激を受ける」との声を頂き、このような会の実現をずっと温めていました。

この日、忙しいスケジュールを縫ってスピーカーを引き受けてくださった先輩方は、遥々ロサンゼルスからこのセミナーのために運転して来てくださった2名と、サンディエゴにお住まいの1名でした。




Business Tax Consultantのお姉さんは、州立大学でAccounting MajorJapanese Minorを取得し、現在は多くの日本企業を顧客とする会計系コンサルティング会社で活躍されています。在学中にはインターンや留学も含め、アカウンティングと日本語に特化したプログラムで充実した5年間を過ごされたそうです。日々の業務は大変忙しく、この日も帰宅したらすぐに仕事に取り掛かると仰っていましたが、その姿はとてもイキイキとしていました。

現在、Cinema & Media Studies and Screenwritingを学ぶお兄さんは、UCからコミュニティカレッジ、そしてフィルムの最高峰の私立大学へ編入するという道を選びました。自分の好きな道へ進むため、大学での授業に加え、映画会社、ビデオ会社、TV局などでのインターンやバイトをこなしながら寝る間も削って惜しみない努力をされています。

Food Insecurityの人々をサポートするNPOProgram Managerとして働くお姉さんは、東部にあるリベラルアーツの大学を卒業後、サンディエゴに戻って就職されました。最近では新たな目標を見つけ、日本のバックグラウンドを持った小中学生に英語を教えるクラスを行うというビジネスもスタートされたそうです。

先輩方は一見すると、日本のバックグラウンドを持っているということ以外は三人三様の道を歩いて来られた方たちでしたが、自分の“Who I am”やパッションの声を聞き、好きなことを徹底的に頑張ってきたという共通点がありました。

皆さんそれぞれに、高校・大学時代のこと(アクティビティ、アカデミックなど)、進学する大学を決めた理由、キャリアセンターやカウンセラーのこと、日本やヨーロッパに留学した時のこと、インターンやバイトのこと、現在の仕事のこと等々、ありとあらゆることを、「良い経験だったこと・楽しかったこと」「そうでなかったこと」の両方とも、自然体でユーモアを交えながらシェアしてくださいました。

質問コーナーでは、ひっきり無しに手が挙がる皆さんからの質問にも、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。

フリートーク・コーナーは、中高生や親御さんたちが自由にお姉さん・お兄さん達のところへ行って、自由にお喋りをする時間でした。3人の前にはいつも誰かが居て、お喋りが続いていました。




・・・参加された皆さんからセミナー後に頂いた感想をご紹介します。

「お姉さんやお兄さんの話に子供の目がキラキラしていた」「我が子たちが刺激を受けた」「先輩が三人ともパッションを持って進んでいるのが分かった。我が子たちにもそうなってほしい」「日本語の勉強は先輩たちもやはり辛かったんですね。でも今あんなに親御さんに感謝してる姿を見て励まされました」などなど。

・・・この企画の裏話としては、夏の終わりにサンディエゴに実際にいる先輩、いたとしても予定が入っていない先輩、あるいは遠方にお住まいでもこの日SDに戻って来られる先輩は非常に限られているため、先輩探しには大変苦労しました。

けれども、皆さんが「この三人のお話を聞けて本当に良かった」と仰ってくださったこと、また先輩方も「スピーカーをやってよかった」「楽しかった」「自分の経験が誰かの役に立てるなら嬉しい」といってくださったことで、この三人の顔ぶれが集ったことにも意味があったのだなと感慨深いものがありました。

帰り際に或る高校生が「みんなすごく大人ですね。私もあんな風になれるのかな? いつか此処にああやってスピーカーとして戻ってきたい」と自ら言ってくださいました。

思わず胸がいっぱいになる言葉でした。この日の先輩達の中には、ぽーと会初期には高校生の時に客席に座っていた方もいましたので、この日の中高校生のうちのどなたかが、いつかスピーカーとしてお話してくださるとしたら、まるでバトンが次の世代、また次の世代へと渡されていくようで、これほど嬉しいことはありません。

先輩の皆さん、中高生の方が今まさに経験していることや未来に通るかもしれない道のりを、既に悩んだり乗り越えたりしながら歩いて来たからこその、力強い応援メッセージを有り難うございました!皆さんの益々のご活躍を、一同で心からお祈りしています。

朝早くからお集まりくださり、交流会を盛り上げてくださった皆さんにも、心から感謝いたします!