Tuesday, October 15, 2024

遠くて近い宇宙のお話

9月のぽーと会は、カリフォルニア工科大学の上級研究員で宇宙物理学者の宮坂浩正先生をお迎えし、「遠くて近い宇宙のお話」と題したセミナーを開催しました。


宮坂先生は、2017年2月のぽーと会セミナー「宇宙教室in San Diego 〜私たちの知らない宇宙〜」でもお話しくださったことがあり、「是非もう一度、宮坂先生のお話を!」というリクエストが幾度もあったことから、実に7年半ぶりに今回こうして再びご登壇いただく機会が実現しました。



内容の概略は以下の通りです。

・宇宙に広がる世界はどんな世界?

・宇宙と地球を繋ぐ現象とは?

・宇宙開発の動向と最前線の宇宙研究について

・お子さんが自分の将来を見つけていくためのアドバイス


先生のお話しには、科学技術が日進月歩で発達している今日の宇宙研究の最新情報や、とても専門的な研究の話題なども膨大に含まれていましたが、小学生高学年から大人までが理解しやすい言葉を選び、噛み砕いてお話ししてくださったお陰で、セミナーの最初から最後まで興味深く聞き入り、楽しむことが出来ました。


また、宮坂先生が最先端の宇宙研究をなさりながら同時に、「宇宙をみて地球を知る  」「人はなぜ生まれ、生き、そして人類はどこへ向かうのか」という哲学的な問いを、日々ご自身に投げかけていらっしゃるご様子も、私たちの心に一石を投じてくださいました。


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参加者の皆さんから、沢山のご感想が寄せられましたので、ご紹介いたします。

・「地球も宇宙であるとおっしゃったお言葉が素敵だなと思った」「地球と宇宙を区別するのではなく、地球も広い宇宙に属する一惑星である事、地球と太陽の位置関係や太陽光熱の地球への影響が地球上の生命体の生存条件にとって非常に大きな意味を持つ事が、最も印象深かった」

・「宇宙の壮大さを実感し、また、壮大ながら身近であることを知ることができた」「たまには空を眺めて壮大な宇宙の素晴らしさを感じて、いろいろと考えてみたいなと思った」

・「銀河系が複数あることにロマンを感じた。研究されている方々に感謝です!」

・「娘も普段は宇宙の話もしないし、興味もなさそうでしたが、先生のお話を聞いて小さいころ天文台に行ったことを思い出し、LAにある天文台にも行ってみたいねという話になった」「宇宙に興味がなかった息子も少し興味が出たようだ」

・「人間の挑戦と思いつきと、そういうものが合わさって進んでいくのだなと思った!」「宇宙を通して地球や自分の周りについて考える視点をいただけた事です。そもそも自分達も宇宙に居るんだと改めて実感した」

・「自分の興味のあることに邁進してほしいという先生からのメッセージを、先生が体現されていることが伝わってきた」「新しい世界を知るためには1歩踏み出すこと」というお言葉が心に刺さってメモした」


・・・と、とても全てはご紹介し切れないほどです。


本セミナーは、私たち一人一人が、慌ただしい日常のあれこれから視点をずらし、心静かに壮大な宇宙に思いを馳せることができた時間でした。


また、お子さん達の心にも、確かな灯りをともして頂いた時間となりました。
・・・宮坂先生というプロフェッショナルな方から、この度もまたお話を伺うことができた幸運に、心より感謝申し上げます。ご参加くださった皆さん、時間をかけてご感想をお送りくださった皆さんにも、本当に有り難うございました!



Thursday, August 15, 2024

TeenのMental Healthについて学ぶ  〜For Raising Awareness of the Importance of Mental Health〜

 8月のぽーと会は、ティーンのMental Health に関するセミナーを開催しました。
 
パンデミック以降さらに増加したティーンのMental Health Problemsに対し、「何か出来ることはないか」と、サンディエゴの在住の高校生が、U.S. Public Health Service*傘下のMental Health Initiative**にメールした事がきっかけとなり、今回のセミナー開催となりました。
 
ティーンのお子さんをお持ちの親御さんをはじめ、これからティーンの親となる方、そしてそれを社会として支えたいという方まで、広い範囲の方に興味をもっていただき、また、色々な地域にお住いの方に多くご参加いただけ、とても関心の高いテーマだったように感じます。
 
アジア系の家庭では、Mental Healthに関して家庭内で話されにくい傾向があり、それがアジア系のティーンのMental Healthの問題を大きくしていると指摘されており、今回アメリカでこの問題に取り組むMental Health Initiative**、APAOC Community Engagement Workgroup***所属のMiaka Huynhさんと Vinh Phungさんを講師にお迎えし、英語ながらも、時折クイズやビデオを交えながら、分かりやすくお話しいただきました。


心の健康は、体の健康と同様に重要であるにも関わらず、Mental Healthに関して話しにくい理由とは何か、また、心の病気を引き起こす要因、そして、ティーンのMental Healthの問題はどのくらい身近であり、その早期サインにはどのようなものがあるのか等確認し、また、ティーンの問題として無視できない、喫煙やドラッグがもたらす影響等に関しても触れられました。
 
様々な要因で、そして誰にでも起こりうる、想像以上に身近な子供達の心の健康の問題に対し、私達親(そして周りの誰か、社会)が、そういった子供の早期サインを見逃さず、
 
・とにかく話を聞くこと
・決してジャッジをしない
・放ったらかしにし、何もしない事が1番良くない
 
という事が重要であるということを確認し、カウンセラーや医師の他、公的相談先の紹介もされました。
 
”サポートを受けた子供たちは、心の健康を取り戻し、立ち直ることができる”という大切なメッセージとともに、今回このテーマについて、話を共有でき、それぞれ何かを学んだり改めて確認し、共に考える時間が持てた事は、大変有意義で、将来子供達の助けとなる日が必ず来るのではないでしょうか。

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セミナー後のアンケートでは、とても役に立ったと多くの方が答えてくださり、”とても重要な情報を共有して頂きありがとうございました”、”知っているつもりだったけど、改めて、知らなかったことも含めて、ティーンの抱えている問題等を知ることができました”等のご感想もいただきました。
 
限られた時間の中で、それぞれに何かしらの得るものを提供できるようまとめ、お話しをしてくださった講師のMiaka Huynhさんと Vinh Phungさんに心から感謝申し上げます。そして、この若者のMental Healthの問題に関して、「広めることで助かる命があるかもしれない、そのために自分が今できることをしよう」と、Miaka Huynhさんと何度も連絡を取り合い、ぽーと会にセミナーの企画を持ち込んでくださり、セミナーの実現に向けてぽーと会スタッフと共に準備を重ねてくださった高校生のミサさん、本当にありがとうございました。
 
今回ご参加の皆様、日頃よりぽーと会の活動をご支援くださっている皆様、ありがとうございます。
これからも、”グローバルな社会で未来を担う子どもたちと私たち親自身の毎日がより楽しく
充実したものになりますように”と願っております。
 
【相談先/参考資料】
 
• Substance Abuse and Mental Health Administration (SAMHSA) National Helpline
1-800-662-HELP
• SAMHSA Treatment Finder and other resources
https://www.samhsa.gov/find-help
• 988 Suicide & Crisis Lifeline
https://www.samhsa.gov/find-help/988
• The Trevor Project
1-866-488-7386
 
Dr. Nora Volkow | A Message to Parents
https://www.youtube.com/watch?v=hD03TpByqQA
 
10 Common Warning Signs Of A Mental Health Condition
https://www.youtube.com/watch?v=zt4sOjWwV3M
 
*U.S. Public Health Service https://www.usphs.gov/
**Healthy Mind Initiative  https://www.nimhd.nih.gov/programs/edu-training/hmi/index.html
***The Asian Pacific American Officers Committee(APAOC) https://dcp.psc.gov/OSG/apaoc/
 

Written by U
 
 
 

Thursday, June 13, 2024

カレッジアプリケーション・エッセイの舞台裏  〜タイムラインと成功の秘訣〜

 5月のぽーと会は、アメリカの大学アプリケーションにおいて近年ますます重要性が高まっていると言われるエッセイについて学ぶ会を開催しました。

講師には、毎年この時期にセミナーを行なってくださる、進学エッセイ・コンサルタントのAyumi*さんをお迎えし、進学エッセイを書き始める前に是非とも知っておきたいことについてお話を伺いました。

会では先ず最初に、「なぜエッセイを提出するのか、大学はエッセイから生徒の何を見つけようとしているのか」という根本的なエッセイの意義について伺いました。そこから自ずと、高校生活をどのように送っていくのが好ましいのか、ということも見えてくるお話でした。
 
また、「自分らしさ」「Who you are」を最大限に盛り込んだ、個性を輝かせるエッセイを書くためにできる、具体的な方法についても学びました。
 
そして、「高校フレッシュマンからできる大学に向けたエッセイ準備」では、
大学アプリケーションの大筋な流れが理解でき、いずれ必要となるアクションも頭に入れることができました。

この日の参加者の皆さんは高校生ご自身や高校生のお子さんをお持ちの親御さんが大半でしたが、中には就学前や小学生のお子さんをお持ちの親御さんも参加しておられ、小さい頃はどんなことに留意しながら英語を伸ばしていくのが良いのかといったアドバイスも頂きました。
 
最後に、皆さんがとても注目しておられる「大学アプリケーション・エッセイにおけるAIとの付き合い方」のコーナーでは、大学側のAI利用状況や、どのようなことにAIを利用しているのか、また大学がアプライしてくる生徒に対してAI利用をどのように考えているか、どこまで許されるのかといったお話もしてくださり、大変興味深く伺いました。後者に関しては各大学で考えやルールが違うので、必ずアプライする大学のウェブサイトをチェックしたりするなどして確認することを勧められました。


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・・・Ayumiさんのお話と、事前にお寄せ頂いたご質問へのAyumiさんのご回答から、アメリカの大学アプリケーションは、日頃のアカデミックの努力の表れであるGPAが大切であることはもちろんのこと、自分を普段から見つめて「Who I am」を意識しておくことや、好きなこと・情熱を持っていることに心を込めて出来れば長く取り組む姿勢が大切ということを学びました。

 

そしてそのような姿勢は、大学進学後にも、きっと自身を助けてくれるものになる、ということが強く感じられました。

 

・・・これまでに数多くの高校生をサポートして来られたAyumiさんから、今年もお話を伺うことができ、心からの感謝をお伝えしたいです。

 

参加してくださった皆さま、事前のご質問をお送りくださった皆さまも、本当にありがとうございました。

 

新・高校シニアの皆さんの、エッセイを含めた大学アプリケーション・プロセスが、有意義で実りあるものとなりますよう、心からお祈りしております。

 

 

 *【Ayumiさん略歴】:Inessence education & Career主宰(https://www.inessenceeducation.com/日本生まれ、カリフォルニア育ち。バージニア州のUniversity of Richmondを卒業(2016年)後、University of San Diego(USD) で M.A. Higher Education Leadershipを取得(2021年)。USDアドミッションオフィスと日本語補習校のSAT English・カレッジプレップの教師として勤務した経験や、修士課程で学んだ内容を掛け合わせたユニークなアプローチを用いて、「生徒1人ひとりが“Who You Are”と“可能性”を最大限に大学に示すことができるよう」指導している。

 


 

Thursday, April 18, 2024

いま理解しておきたい「AIによる変化」と「我々の未来」

 4月のぽーと会は、かねてより念願だった、AIについて学び、未来について考えるセミナーを、日系誌ライトハウスよりお繋ぎ頂いたAI・先端技術活用型コンサルタントの*大西正之さんを講師にお迎えして開催しました。
 
今回は、ぽーと会初となる、サンディエゴの図書館会場からZOOMを繋いでのハイブリッド形式で行いました。

 大西さんのお話は、私たちがこれからAIとどう付き合っていけば良いのかを考えるキッカケを、たくさん与えてくださるお話でした。また、AIがますます進化し、普及していく世の中で、「人間はどう生きていけば良いのか」「どんな力を身につけ、磨いていけば良いのか」についての示唆に富んだお話でした。

「AI利用で生まれる時間をいかにして使うか」「AIにはできない、人間だけにできることとは何か」を考えながら生きていくことが、とても大切な時代に来ているのだと感じました。

また、「AI等の進化に溢れる未来は、人間中心の幸せな世界だと思ってください」という大西さんの言葉も印象的でした。AIと闘わず共存し、意図的に「幸せな未来」へと向かっていくよう努めることもまた、人間の知性に他ならないのかもしれません。





参加者の方々から寄せられたご感想をご紹介いたします。「AIのことを危険なもの、恐いものだと漠然と捉えていたが、これから上手に付き合って行くことが必要だとわかった」「生成AIのメリットだけでなく、デメリット及びその対処法についても説明されていたのが良かった」「未来の社会のイメージを少しだけリアルに感じることが出来た」「社会の変化、日本とアメリカの環境の違いなど、多くのことを考える機会となった」「“変化できる人間”になることは非常に重要だと気付かされた」「AIそのものが台頭するのではなく、AIに精通した人が変化に対応できない他の人の仕事を奪うといったお話が印象に残った」「これまで以上にセキュリティにも自分で気を付けていかなければと思う」。


他には、変化するのが難しいシニア世代への、援助、取り組みなどに関心を寄せ、懸念する声もありました。


・・・セミナーは、大西さんがクイズも取り入れて会場とのやりとりを交えながら、とても楽しく進行してくださり、対面型とオンラインをミックスしたハイブリッドならではの良さを感じました。と同時に、会場の参加者の質問や意見の声がZOOMの参加者に聞こえづらい等の、運営上の課題も見つかりました。


・・・AIや機械に弱いと感じている方にも、ある程度は生成AIを使えているし知識もあるという方にも、またその他の様々な年齢と職業層の私たちに、AIを取り巻く世の中の「大きな森と木々」の両方の解説を取り入れながら、「これからの時代を如何に生きるか」の問いを投げかけてくださった講師の大西さんに、心より感謝申し上げます。


会場に足を運んでくださった皆さん、ZOOMでご参加くださった皆さんも、本当にありがとうございました。


*【大西正之さん】大阪出身。日本の大学でコンピューターサイエンスを学んで卒業後、米国留学を経て日本で商工会議所、製薬会社に於いてシステム開発に携わる。その後、インターネット技術者に転身し、Cisco に転職。Cisco米国本社に転籍して渡米(2007年)、世界の技術者を統括するシニアマネージャー職に就任。米国Microsoftではシニアディレクターとして活躍(2020~2024年)。これまでに世界約30か国での技術支援経験を持つ。カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)などの学術機関で客員講師を10年以上行っている。LA郊外在住。

 

 

 

 

 

Monday, March 4, 2024

ZOOMぽーとカフェ2024 〜題名のないぽーと会〜

2月のぽーと会は、2年3ヶ月ぶりに「ZOOMぽーとカフェ」を行いました。
 
ぽーとカフェはスピーカーをお呼びせずに、参加者の皆さんから投げかけられた質問に対して、経験、アイデア、意見などをシェアし合う座談会のような趣です。
 
今回は、ぽーと会の拠点サンディエゴからはもちろん、アメリカ東部、中部、カリフォルニア北部からもご参加頂きました。また、お子さんの年齢は小学生から社会人までと幅広く、ぽーと会が願っていた「お住まいの地域やお子さんの年齢を超えて」の交流が実現しました。

この日のぽーとカフェは、事前にお寄せ頂いた以下のご質問を軸にお話しました。

1. 大学の専攻の決め方(特にやりたいことがよくわからない場合)

2.  忙しいお母さんの「自分の為の時間の作り方」

3.  夏休みの過ごし方

4.  バイリンガル教育について

・二つの言語が育っていくよう、家でどのような工夫をしてい     るか

・バイリンガル教育にはゴールがないが、どんな心がけで

    子どもと接しているか

・アメリカで暮らしていく上で自分自身は英語とどう向き合っているか

 

これらのトピックについてお話する内に、話題はいつしか「思春期の子育て」へ自然と移っていき、「思春期」「反抗期」に関することは皆さん本当に色々と思うところがあり、沢山のシェアが行われました。

 

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・・・参加者の各ご家庭のカラーや家族構成、ご自身のバックグラウンド、アメリカに来た理由も実に様々ですが、皆さんがお子さんのことを思い、工夫をしながら、また、お子さんを受け入れることの大切さを学びながら子育てをされているお話や、自分では気が付かなかった考え方やアイデアをお伺いし、今後の子育てに活かしていきたいヒントをたくさん頂くことが出来ました。

 

一つ一つのご相談に寄り添い、シェアしてくださった参加者の皆さん、有意義で楽しい時間を共有できましたこと、本当にありがとうございました!

 

 

・・・ぽーとカフェは普段のセミナーと比べると比較的少人数になることが多いですが、そのぶんリラックスして一人一人にお話し頂くことができ、他の方のお話にもじっくり耳を傾けることができるので、ぜひこの企画を今後も続けていきたいと考えています。

 

またの機会に皆さんとお話しできることを楽しみにしています!


Monday, January 8, 2024

アメリカ大学進学セミナー2023

 12月のぽーと会は、毎年恒例「アメリカ大学進学セミナー」をオンラインで行いました。
教育カウンセラーの原田誠先生、そしてアメリカの大学に進学された4人の先輩方をお迎えし、アメリカの進学に必要な知識や戦略に加え、先輩方の体験談をお伺いできる大変貴重な機会でした。
 
第1部の原田先生からは
 
1)アドミッション最新動向と今後の展望
2)出願のオンライン・ツールCommon Applicationについて
3)Applicationにおける生成AI利用の是非と、大学側の生成AI利用の現状
4)学費に関する基礎知識(Financial Aid, Scholarship)とケーススタディ
などについてお話を伺いました。
 
コロナ禍以降、SATなどのテストがオプショナルになるなどアドミッションの動向も変わっていること、またAIツールの活用についての是非など最新情報がぎっしり詰まったお話は、とても勉強になりました。
事前に沢山お寄せいただいていた質問のコーナーでは、AP examの重要性、GPAやエッセイの重要度、Waiting listになった場合などについてもお答え頂きました。

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第2部ではアメリカの大学に進学された下記の多彩な4人の先輩方から(高校時代の過ごし方、大学生活、将来について等)お話を伺いしました。
 
1)テキサス州の私立大学をB.S. Physics, Minor in Astronomyで卒業後、現在はカリフォルニア州立大学のAtmospheric and Oceanic Sciences Ph.D在学中の先輩
2)イリノイ州の私立大学のフレッシュマンで、STEM系に進む予定の先輩。
3)カリフォルニア州の私立大学をMathematical and Computational Biology専攻で卒業後、カリフォルニア州立大学でGenetic CounselingのMasterを修了された先輩
4)  NY州の私立大学に在学中の先輩。Mechanical Engineering Major / Music minor
 
 
先輩方のお話からは、高校時代のアクティビティや大学選びに迷った時の決め手(ファイナンシャルエイドや大学とのやり取りの重要性など)、具体的な経験談をたくさん伺うことができました。
 
4人の先輩方は理系専攻ですが、「高校時代に自分のパッションのある活動に取り組み、それをアカデミックと両立され、キャンパスビジットや大学とのやりとりを通してアプライする大学を絞り込み、合格した大学を比較検討して、最終的に進学先を決定する」というプロセスを経た先輩方のご経験は、文系理系の枠を超えて共通のヒントになり、大変参考になりました。
 
長い間、教育コンサルタントとしてたくさんの生徒さんを指導していらっしゃる原田先生から、アメリカでの大学進学について日本語で最新情報を詳しく学べる機会を今回もいただき、とても有り難く、大変勉強になりました。
 
また、自分の夢に向かって巣立った先輩方の貴重な体験談をシェアして頂き、大学を選ぶ際の視点について、各自改めて考えるきっかけになったのではないでしょうか。家族でお話し合いのきっかけにもなりますようにと願っています。
 
原田先生、3人の先輩スピーカーの皆さん、参加者の皆さん、本当にありがとうございました!
 
 Written by J

Tuesday, October 31, 2023

日本の食で世界を変える!~中高生にもぜひ聞いてほしい「食」の話〜

 10月のぽーと会は、飢餓や肥満の問題に取り組み、食育にも力を入れているTable for Two USA (NPO)代表の上島カー真弓さんを講師にお迎えし、健康的な食事や和食の素晴らしさに加えて、NPOで働くという「社会貢献キャリア」についてもお話を伺いました。
 
Table for Two では、世界中での飢餓や肥満の問題を認識し、給食支援、食育支援、秋のキャンペーン(おにぎりアクション)、春の枝豆チャンプなどを通して、これらの問題が少しでも解決できる様活動されています。
また、これらの活動がSDGsへの貢献(17のゴールのうち7つのゴール達成)にもつながるそうです。
 
毎年秋に開催される「おにぎりアクション」は、おにぎりの写真をSNSで投稿すると、必要な子供達に給食が届くというイベントで、2022年のキャンペーンでは、おにぎりの写真28万枚以上が投稿され、約150万食の学校給食を届けることができたそうです!
また、「和食育」という、アメリカの生徒が和食を通して、健康的な食生活について学ぶユニークな日本型の食育プログラムもされており、彩りも意識して栄養バランスの取れた日本のお弁当文化の良さを、「Go,Grow,Glow」と分かりやすく表現され、対面型、ライブ形式、自習型、とニーズに合わせてクラスを提供されているそうです(講師募集中!)。
 
これまでの上島さんの経歴を伺う中で、飢餓や肥満などの社会問題に同時に取り組むという、世界に広がる日本発の社会貢献活動へと結びついた経緯はとても興味深く、スタートアップとしてゼロから作り上げていく発想や行動力は、本当に素晴らしく勉強になりました。
 


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日本では栄養バランスのとれた学校給食があり、また家庭科の授業で栄養学などを学ぶ機会もありますが、海外ではなかなか難しいので、和食の良さを認識すると共に、家庭でも意識して食育をしていく必要性を感じました。
 
秋のキャンペーンは11月17日まで開催されていますので、おにぎりの写真をSNSに是非アップしたいと思います。また今年も、一人でも多くの方にアップしていただけるよう願っています。
 
なお、今回のセミナーは、在外邦人の包括的支援を行う「ゆいグローバルネットワーク」主催の「ゆいフェス」に参加していました。日本、アメリカ、イギリス、スイス、フランス、中国、タイ、インドネシアの日本人による非営利団体が、子育てや海外生活に役立つセミナー・お話し会を10月いっぱい開催するイベントで、ぽーと会の本セミナーにも6カ国からのご参加がありました。
 
・・・食を通して私たちに「視野の広がるお話」を聞かせてくださり、「社会について考えるきっかけ」をくだっさった上島さん、そして参加者の皆さん、このセミナーに関わってくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
 
Written by J