Sunday, October 16, 2016

キャンパス・ビジットしよう!

109日(日)に、ぽーと会セミナー「キャンパス・ビジットしよう!」を行いました。

この日のスピーカーさんは、二人の大学生のお子さんを持つお母さん、Sさんでした。上のお子さんはArchitectureの単科大学、下のお子さんはArtの単科大学に通われています。
Sさんから、キャンパス・ビジットの経験談だけでなく、UCの現状やお嬢さんの高校からのUC進学率の変化、アプライする大学選びに関するアドバイス(最初は近場から大小や州立、私立を織り交ぜて訪問する、College Fairの活用)、アート進学に関するアドバイス(Portfolio Dayに参加することの重要性)、単科大学に進学先することのメリット、最終的にお子さんが進学先を決断した時のプロセス、などなど、幅広いトピックスをカバーした内容のお話を聞かせて頂きました。

単科大学というチョイスについては、Universityや或いはLiberal Artsカレッジでもっと言われるような「最初は幅広く学び、興味の対象をExploreする」というスタンスとは違って、専門分野を極めたい場合に適しているとのことでした。Sさんのお子さんは、まさに様々なタイプのキャンパス・ビジットをしている真っ最中に、「私は幅広く学ぶよりも、一つのことを深く学びたい」という自分の本心に気づき、進む道が決まったそうです。

Sさんの他にも、大学生のお子さんをお持ちのお母さん達から経験談をシェアして頂きました。「高校が休みで大学生がキャンパスにいる時期を選んでビジットすると、その大学の雰囲気がより良く分かる」「ビジットする大学に先輩が通っている場合は、案内してもらったり話を聞いたりするとリアルな情報が得られる」「スポーツを大学で続けたい場合はコーチにどんどん会いに行く。アドミッション・オフィスでは得られないアドバイスや励ましがもらえる」「秋に大学で行われるオープンハウスには、ハイスクールの授業を休む場合は先生にちゃんと理由を伝え、志望大学に絞って訪問してはどうか」「キャンパス・ビジットによって子供のモチベーションが上がる」などなど、の声が挙がりました。
原田先生からの貴重なメッセージもご紹介させていただきました。「最初は大小、州立、私立の様々な大学を近場から見に行ってみる」「キャンパス・ビジットした時は必ず自分が来たという足跡を残す(=アドミッション・オフィスにレコードを残す)」「自分の住んでいる地域の担当者の名刺をもらい、以後その担当者と連絡を取る」。 また「キャンパス・ビジットは本当に重要だけれど意外とやっていない人も多い。プライベートの大学から奨学金をもらって進学できた学生は例外なくキャンパス・ビジットをしっかりやっている」というメッセージは、キャンパス・ビジットがいかに大切かということを私たちにリマインドしてくれました。
ところで今回の企画は、ハイスクールのお子さんを持つお母さんからのリクエストがきっかけでした。お子さんも含めて多くの方々に満員御礼の出席をして頂けたことからも、非常にニーズの高いトピックだということが分かります。 このように、今後も皆さんが聞いてみたいこと、関心のあることについてのセミナーを出来る限り行っていきたいと思いますので、リクエスをお待ちしています。

今回のスピーカーを引き受けてくださったSさん、膨大な量の内容をコンパクトな資料にまとめ、幅広い経験談を「深くリアルに」シェアしてくださったこと、心より感謝いたします。

Sさんがお話の最後に私たちに伝えてくれた「親は支え、子供が自分で決める」という言葉が、深く心に刻まれました。「大学入学後に必要なスキルを子ども自身が学んでいくために、子供が自分で動き、自分で決めるよう導く。親は先回りしすぎないこと」という言葉は、日々の子供との時間の中で、いつも忘れずにいたい珠玉の言葉でした。


参加してくださった大勢の皆さん、質問を投げかけてくださった皆さんも、本当にありがとうございました!