Wednesday, March 16, 2022

思春期の子育て in America

3月のぽーと会は、「アメリカでの思春期の子育て」をテーマに、The Bridge Communications代表の山田クリスタさんをスピーカーにお迎えしました。

 クリスタさんは「日本とアメリカの架け橋になりたい」「日本人の力になりたい」という思いで、これまで20年にわたり英語教師、通訳、コンサルタント、お料理の先生として、沢山のアメリカ在住日本人の悩みやニーズに寄り添い、サポートして来られました。

 ぽーと会でお話していただくのは2度目ですが(前回のレポートはこちら)、今回は、日本人のご主人と国際結婚され、20代の一男一女のお母さんでもあるクリスタさんご自身の子育て経験を基に、アメリカでの思春期・ティーン子育てについてお話を伺いました。 

 まずは参加者の方々のお子さんの年齢層を伺うことからスタートし、特に思春期、反抗期における親の姿勢、心構えについてアドバイスを頂きました。



San Diego日本庭園 小川のほとり by J



 Part Iでは、お子さんたちがティーンの時に、これだけは譲らなかったというご家族の大切な「3つのゴールデン・ルール」についてお話して下さいました。

1仕事(学校や勉強)をきちんとすること 
2携帯電話に10分以内に返事する 
3飲酒運転はNG(お酒を飲んだ友達の車に乗るのもNG) 

 クリスタさんやご主人が、お子さんたちに理由もしっかり説明した上で、コレらのルールを守るように言い続けたのは勿論のこと、守れないような状況に陥った時には「いつでも助けるよ」「力になるよ」と、サポート態勢を示し続けたそうです。 

 それは、子どもを突き放したルールではなく、親の心配を子どもに押し付けたルールでもなく、愛情を芯において貫かれたルールだったのだということが、とても心に残りました。

 今は成人したお子さんたちによると、「ルールが沢山ではなく3つだけだったので、大事なことだと思って守ろうと思った」のだそうです。

 Part IIでは、以下のような事前に寄せられた皆さんの疑問・悩みを基に、クリスタさんがアドバイスして下さいました。
 ✅パーティー、ドラッグ、お酒、セックス
 ✅ティーンとのコミュニケーション
 ✅ソーシャルメディアで注意すること
 ✅周りの子からの悪い影響 
 ✅アメリカの中学校、高校の雰囲気
 ✅いじめ、問題が発生した時の対処法 
 ✅親子間のジェネレーション・ギャップとカルチャー・ギャップ 
 ✅トラブルを見抜くサイン  などなど・・ 

 温かいクリスタさんのお人柄に引き寄せられ、声を発してご相談してくださった参加者もいらっしゃいました。その一つ一つに対して、丁寧に、誠実に、お答え下さいました。



San Diego日本庭園 満開の桜 by J




 「日本育ちの親」が、「アメリカで思春期の子どもを育てる」とき、様々な疑問や悩みが多々あると思います。他の方々の疑問や悩みに頷く方も多かったのではないでしょうか。 

 アメリカで生まれ育ち日本にも長く暮らしたご経験から、日米の文化と言語に精通したクリスタさんだからこその切り口で、体験談を交えながらのアドバイスは大変参考になりました。

 日米文化の違いはあれど、「皆さんの不安や心配はアメリカ人の親も同じ」という言葉も印象的でした。 

 お忙しい中、私たちの為にご自身の体験談をシェアして下さり、アメリカでの思春期・ティーン子育てにアドバイスを下さったクリスタさん、ありがとうございました!

 参加して下さった皆さんも、疑問や悩みをシェアして下さり、本当にありがとうございました! 

 Written by J&T