Sunday, May 25, 2014

全盲のヨットマン岩本光弘さんのお話を伺う会

524日(土)、くじら学園とぽーと会の共催で、岩本光弘さんの講演会を行いました。
 
岩本さん(通称ヒロさん)は、13歳から16歳という多感な時期に視力を徐々に失い、16歳のときに完全に見えなくなりました。

立ち直ろうにも立ち直れない絶望の淵で、天からとも自分の内側からともいえる啓示を受取り、「目が見えていても生きる目的が分からない人は沢山いる。目の見えない自分が挑戦して成し遂げていくことで、目の見える人たちにも“やれば出来るんだ”という応援のメッセージを送っていく」という使命に目覚めます。 最初は、「振り絞って」「踏ん張って」「頑張って」立ち上がったという16歳のヒロ少年。

その後のヒロさんの人生はまさに挑戦の連続です。
筑波大学に進学し鍼灸師の資格を取得、臨床をし、教鞭も取る傍ら、大学院に進学。
単身サンフランシスコ留学。日本に戻られてからは奥さんと知り合い、初めてのヨットに挑戦、操縦免許も取得します。ご家族で渡米後は、赤ちゃんの世話もし、指針術の開業をされ、今ではサンディエゴの日系コミュニティーで活躍される毎日です。

そして昨年の6月にはヨットでの太平洋横断に挑戦。残念ながらクジラとの衝突により遭難しましたが、多くの方々の助けのお陰で無事に生還されました。

ヨット以外にもハーフマラソン、そして近い将来はトライアスロンのデビューに向けて訓練を続けておられます。

・・・・そんなヒロさんの講演会に参加してくれた子供たち、大人の方たちが声を揃えて仰ったのは「ヒロさんの明るさ」です。どんな話をする時もユーモアたっぷり、ジョークを交えながらのお話に、会場はグイグイと引き込まれ何度も笑いに包まれました。参加者の中には、「だけど、その明るさの裏にヒロさんの本当の強さを垣間見た気がした」と仰った方もいらっしゃいました。

また、親という立場でお話を伺ってみると、ヒロさんのご両親の姿勢に胸が震えずには居られませんでした。目が見えなくなってからも特別扱いをせずに、他の子供たち・兄弟たちと同じように遊んだり魚釣りに行くことも許してくれていたとのこと。薪割りや大掃除はヒロさんを甘やかすことなく、わざと仕事を与えられていたとのこと。また、弟妹たちには絶えず「お兄ちゃんは凄いんだ」と言い続けて、ヒロさんをリスペクトする環境を作っていらっしゃったそうです。
きっと色々な思いがご両親の胸に交差していたことでしょうけれど、それでも、ヒロさんの可能性をどこまでも信じて背中を押したご両親の存在が、ヒロさんの現在の明るさや挑戦を支えていたのだということを知りました。

この日、私たちはヒロさんから沢山の力強いメッセージを頂きました。「人間は可能性に満ちている」「人生の中で自分に起こることは全て意味がある」「大変なことに遭っても、感謝して前向きにとらえると人生は好転していく」「夢は大きく根は深く(あいだみつお)」

参加した子供たちにとって、今日・明日の励みになっただけでなく、いつか困難なことにぶつかった時にも、後から後からヒロさんのお話を思い出して勇気を振り絞る糧になることと思います。

ヒロさん、本当にありがとうございました。
これからもヒロさんのご活躍を心からお祈りしています!


なお今回の収益は、岩本さんの活動を支える団体See What I Sea Project (www.seewhatisea.com)に寄付させていただきました。皆様、本当にありがとうございました。


Written by Chako