Saturday, April 27, 2019

体の内・外環境を整えるために、今すぐ私たちに出来ること



4月のぽーと会は、統合医療医のパーネルみき先生をお招きし、「セルフケア」について様々な角度から学ぶセミナーを開催しました。

まず、「人間は生きた開放系のシステムであり、健康維持のためには水、空気、土壌、フードチェーン、人間同士の繋がりが必要で、人間は決して自然界の中で孤立した固体ではないこと」、そして「健康を司るファクターのうち、セルフケアによってコントロールできる部分は、健康全体の大部分であること」、「遺伝子については、私たちにとって必ずしも成す術の無いものではなく、食事、運動、ストレスケアでその遺伝子のオン・オフが大いに切り替わること」、を学びました。


そして、人間は37兆の天才的な細胞たちから出来ており、その細胞達が遺伝子を修復し、古くなった細胞を除去&パーツ交換し、健康で新しい細胞を作り出すことをサポートできる食生活、運動、感情グセの書き換え、など身近にできる事を医学的なエビデンスに基づいて学びました。


特に、感情グセが健康に与える影響は甚大で、Self-Compassion(自己慈愛心)という「不安や失敗も含めて自己批判的ではない優しい気持ち」で自分のあるがままを受け止め、他人への共感力を高め、マインドフルに今に集中する習得可能なスキルを鍛え、日々に起こる様々な物事を受け止める練習をすることで、より効果的なセルフケアにつながる事も学びました。

ところで統合医療とは、患者さんの症状の原因を、受胎前のご両親の健康状態、子供の頃の育った生活や環境、など一生分の病歴を取って把握し、西洋医療、東洋医療に限らず患者さんにとって最適な治療を取り入れながら、患者さん自身がトータルのトキシンロード(健康を脅かす因子)を減らして治癒への道を歩まれることを、セルフケアを含めてコラボレーションしながらサポートする医療だとのこと。

みき先生は、現在アメリカで臨床経験19年目の、元プライマリーケアのFamily Physicianです。次第にMind-Body-Spiritを包括した本当の治癒とは何か?と問うようになり、7年前から統合医療の勉強を始め、現在はサクラメントにある全米で二番目に大きな統合医療のコンサルテーション専門チームで仕事をされています。(Institute for Health and Healing)



「人生100年時代」というキャッチフレーズがあちらこちらで聞かれるようになった現代において、誰もが「健康に長生きできる」ことを願っています。 そしてその為には、溢れる情報に惑わされない、セルフケアのスキルと知識が不可欠なのではないかと考え、いつもは「共育、進学、キャリア」をテーマに活動している ぽーと会ですが、アメリカに移住して来た私たちが充実した生活が送れるよう体の環境を良くするために医学的なエビデンスで裏付けされている情報を みき先生から伺いたいと切に願い、このセミナーが実現しました。

ぽーと会のためにサクラメントからサンディエゴまでお越しくださり、私たちに みき先生のご経験や知識をシェアしてくださいましたこと、心から御礼申し上げます。 これからも統合医療ドクターとして大勢の患者さんの健康と幸せのためにご活躍ください!

参加してくださった皆さん、初めてぽーと会に足を運んでくださった皆さま方も、本当にありがとうございました!