今年度(2014年~2015年 スクールイヤー)第一回目のぽーと会セミナーは、「アスリートの大学進学プロセス」がテーマでした。
東部のリベラルアーツカレッジのDivision IIIに息子さんが行かれたお母さんがスピーカーを務めて下さいました。
今回カバーしていただいた内容は以下の通りです。
- NCAA Division I, II, III およびNAIAの特徴、違い
- アスリートとして大学に入学するためのリサーチ方法
- アスリート受験のタイムライン (いつ、何をするべきか?)
- コーチに発掘してもらう様々なアプローチ方法 -「こんな子、おりまっせ!」と売り込む方法 ー
○キャンプ
○ネットワークの広げ方
○E-mail(作成したビデオを添付)の送付
○参考になるサイト
○書籍
○コーチ(High School, Club Team, Private)の助けを借り る方法
○カレッジ訪問
- アプリケーションの出し方、タイミング
- 合格通知が出た大学への訪問、コーチとのやりとり、大学のチーム選手とのプレイ、入寮体験、実際に訪問してみた手ごたえ
- 行き先決定までのプロセス
- ファイナンシャルエイド、スカラシップ
- 長いプロセスを乗り越える力を与えてくれた先輩ママたちの力強いアドバイスの数々
- 大学進学をサポートする中で、思春期アスリートの子供から学んだこと、深い感謝の思い
- 後輩ママたちへ伝えたいこと
アメリカの私学を受験することは、リサーチ、受験のプロセス全てが複雑ですが、それに加えアスリートで入学しようすれば膨大な準備、時間、手間がかかります。
今回のスピーカーのTさんはご家族が一丸となってサポートされてきました。決して親が前面に出ることなく、お子さんの自主性を何よりも尊重し、高校のコーチ、プライベートコーチ、先輩たちのアドバイスを基に、ご本人が一番納得できる形での進学を支えてこられたご両親の姿勢は私たち親がいつも心がけなければいけないことです。
アスリートの中でも一握りのスター選手は、大学の方から積極的にコンタクトしてくれますが、それ以外の選手は、あらゆる手段を使って自らをアピールしていくことになります。Tさんの息子さんは「出来るだけ沢山の学校にアプローチすること」を色々な方からアドバイスされたそうです。残念なことに、こちらからいくら働きかけ、何度もフォローアップしても全く反応を示さない大学もあり、徒労感を覚える時もあったそうです。しかし、種を撒いておけば、忘れた頃に突然大学側からお誘いの連絡を受けることもあり、最後までドラマは続きました。
最後の反抗期の時期に忙しいアメリカの高校生活、課外活動、ボランティアとストレスレベルの高い子供と更年期の親が大学受験に向けて共同プロジェクトチームを組むというのは、難しい組み合わせになりかねません。今回のセミナーを通して、親の立ち位置を教えていただきました。
スピーチの締めくくりとして、大変なプロセスを終え、息子さんを大学に送って振り返ると、「今は感謝の思いしかない。」というお母様の言葉に一同じんときてしまいました。
膨大な資料を丹念にまとめ、わかりやすいスライドを作り、初心者の方にも受験真っ只中の方にも役立つ内容に仕上げてくださったTさん、本当にありがとうございました。
そして、忙しいスケジュールの中、参加してくださった皆さん本当にありがとうございました。「これからカレッジ訪問に行くので役立ちました。」とコメントしてくれたジュニアのアスリートの学生さん、自分にピッタリ合う大学が見つかるといいですね。応援してます!
追記:スピーカーのお母さんからのメッセージです。
「アスリートの進学プロセスは、このやり方が全てではありませんので、あくまで一例として参考にして頂ければ幸いです」とのことです。
Written by Keiko
追記:スピーカーのお母さんからのメッセージです。
「アスリートの進学プロセスは、このやり方が全てではありませんので、あくまで一例として参考にして頂ければ幸いです」とのことです。
Written by Keiko