9月のぽーと会は、山田クリスタさん(http://thebridgecomm.com/aboutus_j.htm)をお迎えしました。
クリスタさんは、通算10年日本で暮らしたのち2003年にサンディエゴに引っ越されて以来、沢山の日本人を助けて来られました。
ある時は英語の先生として、ある時は通訳・翻訳を通して、またある時はアメリカの家庭料理を教えるクラスにおいて、日本人コミュニティーをサポートして来られたクリスタさんへの信頼は厚く、かねがね是非ぽーと会でもお話を伺いたいと思っていました。
①
「日本での体験-異文化の中でポジティブに暮らすには-」
東京に移り住んだ頃は「皆から外人だと思われている」という外人コンプレックスが常にあったそうです。その為にストレスをどんどん溜め、自分にいつもブレーキをかけてしまい、ついには自分から日本語で話しかけることが出来なくなってしまったとのこと。
日本からアメリカに来た私たちも、最初は多かれ少なかれ味わう気持ちが塞ぐ経験を、クリスタさんは日本で経験されたわけです。
しかしクリスタさんはある時、「このままでは私の日本での暮らしは、いつまでも悲しいものになってしまう」と気がつき、「私が変えられるのは自分だ、自分を変えよう!」と立ち上がります。
・「日本語は下手で当たり前」「失敗はOK」と自分を受入れる
・外見や話す言葉は違っても人間は人間、と思って相手を恐れない
・Don’t take it personally. 何かが上手く行かないとき、「自分が外人だから」「言葉が下手だから」と何でも自分のせいにしない。 上手くいかない理由は本当はそれじゃないかもしれないから思い込まない。
・・・そう考えたらリラックスでき、自分のものの見方を変えられたとのこと。それにつれて自分の周りの人々の反応も変わり、挑戦していける勇気も出たということです。東京の様々な企業に自分の足でまわってビジネス英語のクラスを開催するなど、その後の活躍はめざましいものでした。
クリスタさんが話してくださったマインドセットの大切さは、アメリカで暮らす私たち日本人にもそのまま当てはまることではないでしょうか。 またアメリカと日本の二国間に限らず、慣れ親しんだ文化・言葉と違う所へ飛び込むときには、みんなに当てはまることかもしれません。
② 英語の発音ミニレッスン「こうすれば飛躍的に発音がよくなる」「通じる英語になる」
私たち日本人の発音がいかにカタカナやローマ字に影響されているかを改めて思い知らされ、会場一同ショックを隠せませんでした(笑)が、a,e,i,o,uの発音に気をつけながら話してみると、「なるほどネイティブはこう喋っているなぁ」という音に近づけました。他にもクリスタさんが身を持って体験した言語の上達方法を沢山シェアしてくださいました。
③ 「私達のアメリカ生活での英語や文化にまつわる疑問にクリスタさんが答えてくださる相談コーナー」
正直で温かいクリスタさんの空気に引き出されて色々な質問が飛び出しました。 誰にも聞けないアメリカ人の本音に迫る質問もありました。
皆さんからは、「今は日本語で何も苦労しているようには見えないクリスタさんも昔はシャイだったなんて」「クリスタさんの経験談を聞いて、私もアメリカ生活を一歩踏み出してみようと思えた」という声や、「アメリカ生活が長くて英語の上手な先輩ママさんたちにも悩みがあるんだと知って励まされた」「元気、やる気をもらったセミナーでした」という言葉を頂きました。 日本から来られて間もない方達もいらっしゃり、「日本語の上に英語をやっている。凄いことをしているのだという誇りを持って!」とクリスタさんや会場の皆さんから励ましを受けておられました。
お忙しい中、ぽーと会のためにアットホームで素敵なひと時をくださったクリスタさんに心から感謝いたします!これからも、沢山の日本人を勇気付け、サポートし続けてくださいね。
参加してくださった皆さんも、それぞれに質問や感想をシェアしてくださり、本当にありがとうございました!
Written by Chako
Written by Chako