Wednesday, November 22, 2017

お仕事シリーズ第4回 「CPA(Certified Public Accountant)/公認会計士とは?」

ぽーと会では、世の中の様々な仕事を中高生に紹介する「お仕事シリーズ」を不定期で行っています。

10月の ぽーと会は、シリーズ第4回「CPACertified Public Accountant/公認会計士とは?」を行い、サンディエゴでCPAとして活躍するMさんをお迎えしました。

San Diego State University在学中にCPA試験に合格し、その後監査法人で会計監査の経験を積み、ライセンスを取得したMさんは、*Delloitを皮切りにSANYO*BDRevlonなど、様々な分野の会社で働いてこられました。

セミナーではMさんから、「CPAは日々どんな業務を行い、何のために存在する仕事なのか」という全体像をはじめ、CPAになるための道のり(大学でのMajor選び、ライセンス試験のpre-requisite、試験内容など)、ライセンス維持のために必要なこと、Big4に入るチャンスを高める方法、CPAに必要な資質、気になる年収などなど、沢山のことを教えて頂きました。

お話を伺って、「お金を扱うところ、すなわち売買や取引が発生するところには必ず経理が要り、Accountantが存在する」こと、それは言い換えると「CPAとは、ある特定の分野でしか働けない仕事ではなく、あらゆる分野の会社で働くことが出来、経験を活かすことが出来る仕事」だということを学びました。非常に需要の高い仕事である、ということを感じられた方も多かったようです。

Mさんご自身、電気関連のSANYO、バイオメディカル関連のBD、そして現在は化粧品のRevlonに在籍することで、それまで全く知らなかった分野について学ぶ必要性や興味が出てきたことで、世界が大きく広がったそうです。

そんなMさんがお話してくださる、私達が知らない其々の業界こぼれ話もまた、とても面白く、引き込まれました。

また、CPAの適性としては、リーダシップや数字のセンス、細かいことが好きで注意を払えるかどうかは勿論ですが、木(この場合は数字)だけでなく森も見ようという感覚があるかどうかが大切、とのことでした。



ところでMさんは、アメリカでCPAというプロフェッショナルな仕事をする働く女性であると同時に、ご主人の妻でもあり、子育てをするお母さんでもありました。

会社が他州へ移転することになった時には転居も考えたそうですが、やはり色々なことを熟慮してサンディエゴに残る決意をし、ご自身は転職されたそうです。 ライフ・ワーク・バランスを取ることは時として並大抵ではなかったはずですが、いつもベストを尽くしつつユーモアも忘れないMさんの姿は、とても見習いたい背中です。

・・・参加してくださった皆さんは、Mさんの「今日なぜ来てくださったのですか?」という問いに、「将来の選択肢の一つになればと思った」と答えてくれた高校生や、「女性が専門的な仕事を見つけるキッカケになれば」「子育てが終わったら私自身が会計の仕事をしたい」「息子がAccounting Majorなので、彼が学んでいることを知りたかった」「これから子供がどういう分野に興味を持つか未だ分からないので、知識を増やしたい」と答えてくださったお母さん方のようにバックグラウンドはマチマチでしたが、皆さん其々にCPAの仕事と、その向こうにある社会を感じることができたようでした。

最後に「今日のセミナーで、CPAという仕事が大分イメージできました」と言ってくれた高校生の言葉が、嬉しく響きました。

Mさんは海外出張から戻られたばかりで、毎日お仕事をしながらのセミナー準備がどれほど大変なことだったかと思うと感謝が尽きません。私達の視野を大きく広げるセミナーを開催してくださり、本当にありがとうございました!

参加してくださった皆様にも、心より、ありがとうございました!

*Deloit:Big4 と呼ばれる大規模会計・監査事務所の一社
*BD:Beckton and Dickinson。医療テクノロジー会社で、医療機器・器具、試薬などを販売している