2月のぽーと会は、リーダーシップとは如何なるもので、どのようにして育んでいくことが出来るのかについて、リベラルアーツ教育の意義と絡め合わせて解説していただくワークショップ型セミナーを開催しました。
講師には、ハーバード大学ケネディスクールでリーダーシップ学に出会い、魅せられ、「人生と世の中を豊かにするリーダシップ学を多くの人に知ってほしい!」という思いを抱いたと仰る渡邊竜介さん(https://developingleadership.net/about)をお迎えしました。
日本でもリーダーシップ教育やリーダーシップ論などが台頭してきた昨今ですが、アメリカではリーダーシップ学という既にしっかりと確立された学問があるそうです。
「リーダーシップ」という言葉を聞いて私たちの大半が思い浮かべるイメージは、おそらく組織の統率力、目標設定や遂行力、責任の取り方などなど、具体的なスキルではないでしょうか。
けれど渡邊さんから教えていただいたことは、リーダーシップとは、それらスキルや知識など目に見えるものではない、もっと根底にある「意識下の自分」を知ることから始まるというお話でした。
グループワークや渡邊さんからの投げかけを通して、その「意識下の自分」というものに、参加者一同たっぷりと向き合う時間を過ごしました。
グループワークや渡邊さんからの投げかけを通して、その「意識下の自分」というものに、参加者一同たっぷりと向き合う時間を過ごしました。
ほかにも、知性とは人が世の中や出来事を如何に意味づけるかということ、発達とは意味づけの器を大きくしていくということ、感情が起きたときに一度そこから離れて視点を変えて見る、リーダーには「役割」に対する周囲からの期待があるが各人の其れに100%応えることはできないことを知っておく・・・・などなど、ずっと忘れずにいたい素晴らしいお話をたくさん伺いました。
またHarvard CollegeやAmherst Collegeを例にとり、リベラルアーツの大学ではUndergraduateでリーダーシップを特に教えないにも関わらず、学生達が4年間で見違えるようなリーダーシップを身につけて成長していく、それはリベラルアーツ教育の三本柱である「Academic」「Extracurricular」「Residential Life」という豊かな環境によるところが非常に大きいとのことでした。
参加者から寄せられた感想の声をご紹介します。
「リベラルアーツ教育がもたらすものについて知りたいと思って参加したが、一般的に知られていることとは別の角度から意義を知ることが出来た」「自分はいったい誰なのか、客観的に考える機会を頂いた」「今後の人生の都度で立ち止まり、自分の人生の意義を見つめなおすことをしていきたい」「自分の意識をどこに向けるのか、自分が何に対して価値や幸せを感じるのか、ということをジックリ考えて自分と向き合える大切な時間だった」「これからの生き方を考えるにあたり、絶好のタイミングで出会えたセミナーだった」「私の人生の唯一無二のリーダーとしてリーダーシップを発揮していくことで、ひいては社会貢献につながっていくことが出来れば嬉しい」・・・と、紹介しきれないほどの声がありました。
・・・ありとあらゆる人間関係や自分の生き方に通じるリーダーシップ学、そして、テクニックとしてではない「目に見えない部分」に光を当てたリーダーシップ学を学ぶ貴重な機会をくださった渡邊さん、本当に有り難うございました。
参加してくださった皆さんも、有り難うございました!
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