2月のぽーと会は、オンライン英語コーチの塩浜尚子さんをスピーカーにお迎えし、“英語は「好き」から広げよう! 〜楽しく習慣にする方法〜”を開催しました。
尚子さんは、日本で劇場公開映画やドラマなどの字幕翻訳家として活躍後の2009年にサンディエゴへ移住され、現在はご自身が開発したオンライン講座や、LINE・テキストメッセージなどを用いてレッスンを行なう“オンライン英語コーチ”として活動されています。
この日のセミナーでは、3つの柱でお話を伺いました。
(1)マインドセットを整える
(2)映画・ドラマ・洋書を使ったボキャブラリー増強法
(3)「好き」を英語と掛け合わせる
まず最初に、「気持ちの持ち方、マインドセットを整えることが英語を伸ばすことと密接に繋がっていると仰る尚子さん。
「何のために英語ができるようになりたいのか」というモチベーション、「英語で何をしたいのか」というゴールを一度自分に問いかけ意識すること、そしてその「なりたい自分」を思い描くことが大切だとのことです。
尚子さんご自身のアメリカにおける英語力向上のモチベーションは、ズバリ「子供に不憫な思いをさせない」こと。
学校や、友達とのプレイデートなどなど、子供を守り、子供の喜んでいる顔が見たいという強い想いのためには、恥ずかしがったり、後ろ向きではいられなかったと振り返ります。
これは、アメリカで子育てをする私たちにとって、痛切に共感を覚える言葉であり、背筋が伸びる言葉でもあります。
他にも「自己批判しない、自分で作った呪縛を解き放つ」「言いたいことの7割も伝わればよしとする」「人と比べない」「立ち止まることがあっても良い、その時に出来ることをする」、日本人の私たちに有りがちな過度な謙遜はやめて「褒め言葉を素直に受け入れよう」・・・などなど、尚子さんがアメリカでの体当たりの日々から得てこられたマインドセットの数々を、私たちに惜しみなくシェアしてくださいました。
「映画・ドラマ・洋画」についてのコーナーでは、洋画を観ることで得られること、家で洋画を観る際のコツ、洋書を多読すると英語力に何が起きるのか・・・などなど、「映画・ドラマ・洋画」をこよなく愛し、これまで長いあいだ「映画・ドラマ・洋書」を軸にして英語と向き合ってこられた尚子さんならではの、興味深いお話を沢山お聞かせ頂きました。
・・・参加者の皆さんから、セミナー終了後に続々と寄せられた、尚子さんへの感謝のお便りを一部ご紹介します。
・アメリカに住んでいる年数や、英語のレベルに関係なく、自分のモチベーション次第でまだまだできることは沢山あると気づかされました。尚子さんの気さくなお人柄もあり、和やかで楽しい時間となりました。
・コロナ禍で単調な生活になりがちですが、やはり一日一日の積み重ねが大切なので、無駄にしないよう、もう少し目標を持って、自分の好きなことや情熱を持てることに取り組む姿勢を失わないようにしたいと思います。
・アメリカ生活は○○年になるのに未だにかなり英語コンプレックスがありますが、そんなこと思っている時間があるなら、尚子さんが仰る通り「今出来ることをする」のみですね!
・懇切丁寧に勉強方法を教えていただき、これは実行するしかない、と動き出しました。ネットを使い色々と検索し、英語に触れ始めました。チャレンジ精神を与えて下さり心から感謝しております。
・「英語が話せないと悩んでいる人は圧倒的にインプットの量が足りていない」というお言葉、これは私のことです! これを金言と胸に、ゆっくり歩みを進めていきます。
・本日のお話は、日本在住の大学生にも是非とも聞いてほしいです。心理学に関するお話や日常に関するお話も多く、大変に興味深かったです。
・尚子さんが、ご自分の気持ちを飾らずに正直にお話してくださって、色々なご経験から得たマインドセットが心にスッと入ってきました。
・「ネイティブでも毎日ボキャブラリーを努力している。使うボキャブラリーで知性が出る」という言葉にハッとしました。これからもボキャブを増やしていきたいです。
・・・この会には、ぽーと会の本拠地サンディエゴは元よりアメリカ東海岸や日本からも参加者がおられました。「英語を上達させたいけれど何から手をつけたら良いか分からない」「せっかくのアメリカ生活、もっと気楽に自由に英語を操れるようになりたい」「生活には困らない英語力があるけれど更に向上させたい」などなどの様々な方がご参加くださいましたが、どんな方にも役立つ学び方、マインドセット、ツールの利用法、そして映画やドラマ、洋書はなんて面白い生きた教材なのだろう!と思わせてくださる盛り沢山の内容で、私たちの英語学習を応援してくださった尚子さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
参加してくださった皆さん、質問をお寄せくださった皆さんも、本当にありがとうございました。
*塩浜尚子さん*