Thursday, June 13, 2024

カレッジアプリケーション・エッセイの舞台裏  〜タイムラインと成功の秘訣〜

 5月のぽーと会は、アメリカの大学アプリケーションにおいて近年ますます重要性が高まっていると言われるエッセイについて学ぶ会を開催しました。

講師には、毎年この時期にセミナーを行なってくださる、進学エッセイ・コンサルタントのAyumi*さんをお迎えし、進学エッセイを書き始める前に是非とも知っておきたいことについてお話を伺いました。

会では先ず最初に、「なぜエッセイを提出するのか、大学はエッセイから生徒の何を見つけようとしているのか」という根本的なエッセイの意義について伺いました。そこから自ずと、高校生活をどのように送っていくのが好ましいのか、ということも見えてくるお話でした。
 
また、「自分らしさ」「Who you are」を最大限に盛り込んだ、個性を輝かせるエッセイを書くためにできる、具体的な方法についても学びました。
 
そして、「高校フレッシュマンからできる大学に向けたエッセイ準備」では、
大学アプリケーションの大筋な流れが理解でき、いずれ必要となるアクションも頭に入れることができました。

この日の参加者の皆さんは高校生ご自身や高校生のお子さんをお持ちの親御さんが大半でしたが、中には就学前や小学生のお子さんをお持ちの親御さんも参加しておられ、小さい頃はどんなことに留意しながら英語を伸ばしていくのが良いのかといったアドバイスも頂きました。
 
最後に、皆さんがとても注目しておられる「大学アプリケーション・エッセイにおけるAIとの付き合い方」のコーナーでは、大学側のAI利用状況や、どのようなことにAIを利用しているのか、また大学がアプライしてくる生徒に対してAI利用をどのように考えているか、どこまで許されるのかといったお話もしてくださり、大変興味深く伺いました。後者に関しては各大学で考えやルールが違うので、必ずアプライする大学のウェブサイトをチェックしたりするなどして確認することを勧められました。


イメージ写真

・・・Ayumiさんのお話と、事前にお寄せ頂いたご質問へのAyumiさんのご回答から、アメリカの大学アプリケーションは、日頃のアカデミックの努力の表れであるGPAが大切であることはもちろんのこと、自分を普段から見つめて「Who I am」を意識しておくことや、好きなこと・情熱を持っていることに心を込めて出来れば長く取り組む姿勢が大切ということを学びました。

 

そしてそのような姿勢は、大学進学後にも、きっと自身を助けてくれるものになる、ということが強く感じられました。

 

・・・これまでに数多くの高校生をサポートして来られたAyumiさんから、今年もお話を伺うことができ、心からの感謝をお伝えしたいです。

 

参加してくださった皆さま、事前のご質問をお送りくださった皆さまも、本当にありがとうございました。

 

新・高校シニアの皆さんの、エッセイを含めた大学アプリケーション・プロセスが、有意義で実りあるものとなりますよう、心からお祈りしております。

 

 

 *【Ayumiさん略歴】:Inessence education & Career主宰(https://www.inessenceeducation.com/日本生まれ、カリフォルニア育ち。バージニア州のUniversity of Richmondを卒業(2016年)後、University of San Diego(USD) で M.A. Higher Education Leadershipを取得(2021年)。USDアドミッションオフィスと日本語補習校のSAT English・カレッジプレップの教師として勤務した経験や、修士課程で学んだ内容を掛け合わせたユニークなアプローチを用いて、「生徒1人ひとりが“Who You Are”と“可能性”を最大限に大学に示すことができるよう」指導している。