Thursday, November 7, 2019

アートから学ぶ新しい視点


10月のぽーと会は、これまでにはなかったセミナー&ワークショップが実現しました。

スピーカーには、アート(芸術=右脳)とロジック(理論=左脳)をつないだハイブリッド型の「Art Thinking」を提唱する増村岳史さん(ART&LOGIC* 代表)を、東京からお迎えしました。

もともとアートとビジネスを掛け合わせたセミナーを数多く行っておられる増村さんですが、この度ぽーと会は増村さんを知る方からご紹介いただき、「是非アメリカで暮らす日本のバックグラウンドを持つ中高生やその親御さん向けにもお話していただきたい」と強く思い、セミナー実現に向けて漕ぎ出しました。

アメリカの学校教育でも、従来の理数系STEM(Science, Technology, Engineering, and Math)Artを加えたSTEAMの重要性が盛んに言われています。Artを加えることで、より幅広い視野から統合的、創造的に問題を解決する能力が備わるからだと考えられています。

セミナーでは、STEAMの根源はルネサンスにあり、レオナルドダビンチや、現代のダビンチとの異名を取ったスティーブジョブズを例に、彼らの脳の使い方、つまり右脳と左脳をフル回転させ、芸術とテクノロジーを融合させる生き方についても伺いました。

これはすなわち、アメリカの大学教育が重要視するLiberal Arts的な、全方位からの教養と同義と言えるのかもしれません。




また、さまざまな仕事がAIロボットに取って替わられるかもしれないと囁かれる現代において、では取って替わられないものとは何なのでしょう。

増村さんのお話を通して、「全体を直感的に捉える感性」「問題を独自の視点で発見し創造的に解決する力」や、「クリエイティブな発想力」が、その答えの鍵になることが伺われました。

ワークショップの部では、グループに分かれてアートワークやディスカッションも行いました。

デザインを勉強したことがある人、日々をアートフルに暮らしている人、アートの道に進むことも視野に入れている学生さん、といったアートが大好きな人のみならず、小さい頃から絵に苦手意識がある人など、層の広い参加者が一緒になって、どなたも楽しくアートワークやディスカッションの時間を過ごしておられました。

また、「ロジックに基づいた方法で」絵を描きつづけることにより、右脳と左脳の両方が研磨されて、ダビンチのようなハイブリッド型の統合力が身につく可能性を増村さんから伺い、ワクワクと共に会が終了しました。




・・・今回10日間の渡米中、SD、LAあわせて7回の講演を行って帰国させた増村さん、ご多忙なスケジュールの中に、ぽーと会でのセミナーも組み入れていただき、たいへん光栄でした。心から感謝申し上げます。

参加してくださった皆さんも、アートから学ぶ「目から鱗の2時間」を一緒にお過ごしくださり、ありがとうございました。

ART&LOGIC Website/ http://artandlogicseminar.com/
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