Wednesday, May 13, 2020

パンデミックの今だからこそ学びたいマインドフルネス

外出禁止令が出てから6週間たった5月1日(金)、「パンデミックの今だからこそ学びたいマインドフルネス」と題した会をZOOMで行いました。

MSC(マインドフル・セルフ・コンパッション)・MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)認定講師 として、UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)マインドフルネスセンターで日々クラスを行われている(現在はZOOM)、ハースのり子さんをお迎えしました。  https://mindfulheartcenter.com/profile/

会は、パンデミック下で過ごす今の私たちの気持ちや、このセミナーに参加したきっかけなどをシェアして始まりました。

「早く元に戻りたい」「いつになったら働けるのか」「自分がanxiousであると感じることがある」「感情に波がある」という声や、「今しかできないことをしたい」「マインドフルネスについてしっかり学びたい」という声など、様々でした。

「マインドフルネス」という言葉は、サンスクリット語で「Sati」、日本語にすると「念」「気づき」と置き換えられ、「今ここに在る」「今のありのままを受け止める」という意味になるそうです。

実際の瞑想体験の時間では、自分の中から湧いてくる想念や雑念に対して、一切「良い・悪い」の判断をせずに、そのまま眺め、また呼吸に戻っていく練習をしました。

私たちの多くから「雑念が出てくる」というシェアがありましたが、それに対して興味深い脳科学をのり子さんから教わりました。

ディフォルト・モード・ネットワーク」といって脳が特に今何もすることがない、比較的安全とみなすと、このネットワークが活動して「何か問題はないかな?」と脳をスキャンするそうです。その影響で心は「さまよう」ように出来ているとのこと。

「そんなとき、雑念に価値判断を加えることなく、また静寂に戻れば良いのです」と仰る のり子さんの説明に救われ、腑にも落ちました。


イメージ写真


また、「セルフ・コンパッション」のコーナーでは、大切な人が辛い時には私たちの誰もが優しい言葉をかけるように、自分にもそれをしてあげることの大切さを伺いました。

実際に自分の体の色々な箇所にそっと手を当てて、出てくる自分の感覚、感情を味わう練習を通して、のり子さんの「自分への慈悲、慈愛が大切」という言葉が染み入りました。

 ・・・色々なことが短期間で劇的に変わった今、そしてこれからも社会の様々なことが変化して行くかもしれない先の見えない今だからこそ、自分の心と向き合い、「今ここ」を生きようとマインドフルネス講座に参加する方が増加しているそうです。

今回、私たちがのり子さんから学ばせて頂いたことは、時間の関係もあり、マインドフルネス、マインドフル・セルフ・コンパッション、マインドフル・ストレス低減法の導入部分ではありましたが、「これをきっかけに更に学んでみたい」「日々の暮らしに取り入れて行きたい」と言われた参加者がおられ、初めの一歩としてのキッカケになったことを嬉しく思いました。


とてもお忙しいスケジュールの中、私たちのためにセミナーを行ってくださったのり子さんには、心からの感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました!

参加してくださった方々、ご自分の思いや気づきをシェアしてくださった皆さんも、ありがとうございました!

引き続き、どうぞ皆さま、ご自愛ください。