6月のぽーと会は、JPSグループとの共催でZOOMセミナー「パンデミック下の夏休みをどう過ごす?」を行いました。
ぽーと会はパンデミックが起きる前は、サンディエゴを拠点に過去10年間、集会型で行なって来ましたが、3月からはZOOMに移行しています。
JPSグループは、カリフォルニア州で外出禁止令が始まった3月に、自宅待機を余儀なくされた日本人・日系人のための子育てサポートを目的としてスタートしたボランティアグループで、オンラインで出来る教育ツール、子どもがストレスに晒された時の心のケア、家族で楽しめる映画の紹介など、子育てに役立つ情報を発信しておられます。
今回はそんなJPSグループと ぽーと会が協力し合い、行動に制限の多い今年の夏休みを、少しでも有意義に安心して過ごしていただけるようにとの思いを込めて、会を行いました。
まず第1部は、JPSグループの共同代表である渡邊理佐子さん(教育学修士・行政学修士)と長沼仁美(心理学博士・公衆衛生学修士)が、それぞれの専門分野の知識や経験に基づいたお話をしてくださいました。
渡邊さんからは、将来グローバル市民・リーダーとなっていく可能性を秘めた海外子女の子育ての意義、成人の発達理論から見てそうした人材のリーダーシップ能力をどう高めるのか、また、リーダーを育てるためのより良い時間の使い方や、夏休み中に利用できる多岐にわたる信頼性の高いオンライン教育ツールをご紹介いただきました。
長沼さんは、家庭で過ごす日常の時間が長い今年の夏だからこそ、家族全員がお互いに高め合うという視点が大事ではないかという提案として、生きていく上でコアとなる「実行機能」という脳の機能の解説とその育成に役立つ「遊び」をご紹介くださいました。また、簡単にできる親のセルフケアのワークもありました。
上段右から時計回りに、JPS共同代表の渡邊氏、長沼氏、ぽーと会代表の立川 |
第2部は、ぽーと会からプレゼンテーションさせていただきました。これまで10年間、ぽーと会は様々な分野の方々にスピーカーを引き受けていただきセミナーを開催してきましたので、その特徴を活かして、これまでのスピーカーさんの中から4名に「今年の夏の過ごしかた」についてインタービューを行い、まとめてご報告するという形をとりました。
・教育コンサルタントの原田誠先生・・・大学進学を見据えたアドバイス
・MD・統合医療医のP先生・・・新型コロナウイルスの性質を今一度理解した上で夏の計画を
・学習塾ピークSD校のA先生・・・お子さんをストレスから守るためにお母さんへのアドバイス
・大学アプリケーション・エッセイ指導・日本語補習校SAT教師のTさん・・・Who I amを知る夏に
またぽーと会の立川からも、長沼さんと同様に「お母さん自身のセルフケア」について少しお話させていただきました。
最後の第3部は、参加者の皆さんの計画をシェアしていただくコーナーでした。
それぞれのご家庭の子さんが普段から情熱を注いでいることや興味をお持ちの事柄が反映したユニークな計画もあり、その一方で誰でも直ぐに取り入れられるアイデアもありました。
皆さん一様に新型コロナウイルスの影響による「安全性」を気にかけながら、お子さんの成長のために何ができるか一生懸命に考えておられる様子や、お子さんたちのやりたいことを出来る限り実現できるようサポートされているお母さんの思いも聞かせていただくことができ、貴重な時間でした。
余談ですが、今回はJPSグループとの共催だったため、JPSの読者さんがボストン、ニューヨーク、デイビスといったサンディエゴ以外の地域からも参加してくださり、ぽーと会にとっても大変嬉しい交流となりました。
・・・パンデミック下のこの夏は、私たちにとって未曾有の夏であり、これまで当たり前にできていた活動が制限されるチャレンジングな時期です。
今回のJPSグループ・ぽーと会コラボ企画の会が、皆さんのより楽しい有意義な夏の計画の一助になれたら幸いです。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
JPSグループ代表のお二人も、ご専門の立場からの貴重なご提案を、本当にありがとうございました!